旨い酒といっても

大黒と伯楽星

 また酒の話で恐縮なのですが。
 過日山本酒店に伺った折に「伯楽星」というお酒を飲ませて頂きました。いま世間で注目されているお酒だそうです。これがまた大黒正宗とは対照的な味。いわば「さらり」「きりり」としている。雑誌に杜氏さんのお話が出ていて、いわく「食中酒」の名酒を目指したとのこと。香りの強いお酒はそれ単体では「おお!」ということになりますが、食事とともにいただくとなるとその香りが邪魔をする。日本酒は本来食べながら飲むものだろう、ということです。なるほど。僕は香りが華やかに開いて味は濃厚な方がいい。これまさしく大黒正宗なのですが。こういう僕の好みというのは、かつて「地酒」ブーム「吟醸酒」ブームがおこった頃は主流だったのかもしれません。しかしこれは最近通の間では「厚化粧」だとか「フェロモン系」と称されて、より淡麗なものが求められるようになってきた。その流れの中で登場したお酒のようです。
 西宮北口に寄ったので以前はよく行ったエスポアという酒屋に入りました。ワインが揃ってる店ですが、ここはやたらと菊姫の珍しいのを置いている。高いのは買えませんが山廃の4合瓶を買って帰りました。このお酒の濃厚さは別格で強烈です。好きなんだな、こういうのが。松林に行かないから菊姫も久し振り。行きたいなあ。今週中に一度行けないかな。木曜日か、金曜日。