ボウズ頭

ボウズですよ

 頭を丸める、という言葉がある。
 過日ある生徒が重篤な過失をやらかして進退問題に至った。事の大きさに判断は職員全体の会議にまで持って行かれた。その会議に先立って、当該学年の主任の先生、坊主頭に刈って来られた。みんなびっくりした。
 それから数日後。別の学年でまた特別指導が出た。担任の先生がまた坊主になった。更に数日後、とうとうウチの学年で第一号の特別指導が出た。担任の女の先生が半分は冗談で「今度は私がボウズっすか?」と仰ってた。あんたがやったら完全に慣例になるな、と言われているそうだ。女の先生だから冗談で済むが、これが僕だったら、向井先生はボウズやらへんねんな、と囁かれかねない要素がこの職場にはある。
 最初にやられた先生は、「ちょっと気合入れてきます」と言って出かけられたそうだ。それによって会議の決議に情状酌量を加えてもらおうなんて毛頭思っておられなかったろう。ただただご本人の気持ちの問題だったのだろう。それで責任取ったことになるとも思ってはおられまい。そもそもこういう生徒の過失に担任や主任が責任取る必要はないし、また当然そんなことで責任が取れる訳でもない。俺は絶対やらん。


 そうそう。松林、金曜日に行きます。