指定型バトン 「万年筆・ガラスペン」

フルハルターの限定品

 紫さんから回って来ていたバトンです。遅くなりました。
■■■[指定型★バトン]のルール■■■
回してくれた人から貰った『指定』を『』の中に入れて答える事。
また、回す時、その人に指定する事。

 ガラスペンについては語るほどのなにものをも持っておりませんので、ここでは万年筆に限定して書かせていただくことにします。

◆最近思う『万年筆・ガラスペン』
 実は最近思わないようにしている。万年筆のことは考えないように。もちろん持っているものは使いますが、最近の万年筆は・・・・と目を向けないようにしている。だって。見たら次々欲しくなるやん! 現につい出来心で買ってしまった雑誌を見たばっかりに、気になる万年筆がひとつ。いくら気になったって買えるものではない。ので、見ない・思わないようにしておるのです。
 そう言ってしまうとミもフタもないので強いて少し考えてみますと。
 僕が万年筆に興味を持ち出した時期くらいから、この過去の遺物にも若干ながら関心を持つ人は増えて来ているのだと思います。ただ人気は「限定品」。僕も最初は熱病のようにハマりましたとも。でも多くの場合意匠ばかりなのですね。書き心地に奉仕すべき、ペン先の改良であるとか、握った時のバランスを考えての新たなデザインや工夫、ということではなく。中には逆にどう考えたって書きにくいだろう! というデザインも少なからず。
 そういうのはもういいんです。僕は自他共に認める「変わったもん好き」ですので、万年筆もデザインも含めてスタンダードなものよりちょっとひねりのある方がいい。だからデザインも大切なのですが。
 ただ、本当に最近はそういう書き心地を大事にしたものがクローズアップされつつあるのかな、とも思います。これは万年筆に限ったことではなく、時代全体として「本当に良いもの」ということが、少しずつですが考えられ始めたという感触は持っています。

◆この『万年筆・ガラスペン』には感動!!!!
 感動を覚える万年筆もいっぱいありますが。あえてひとつ挙げるとするならやはりフルハルターの10周年記念。ペン先調整職人の森山さんが軸から何から完全に自分の好みで作り上げた完全オーダー品。極太軸、巨大ペン先。書き味も完全に客の好みを聞いて作り上げるという、職人が完璧に自己の理想を形にした作品です。僕はこれを門外不出とし、森山さんのつてでプロの画家さんに絵に描いてもらい、机上に置いてります。万年筆を使う機会自体が滅多にない現状。僕はこれを年賀状の宛名書きに使う。緑のインクで書かれたド下手くそな極太文字をご覧になったら、ああこれが件のペンで書かれた文字だな、と思し召せ。

◆直感的『万年筆・ガラスペン』
 質問の意味がもひとつ把握できませんが。
 万年筆は書き味のためにある。手で文字を書くことを快楽たらしめる摩訶不思議。よって凡庸なれど「ぬらぬら すらすら」こそ直感的万年筆の形容か。

◆好きな『万年筆・ガラスペン』
 先述のフルハルターオリジナルは別格として、いい万年筆は「セーラー」「ペリカン」「アウロラ」。日独伊三国同盟ですな。一番日常的には、ペリカンの「イカロス」と大橋堂のんとを使ってます。

◆こんな『』は嫌い
 ああ、先に書いてしまったな。装飾に贅を凝らし過ぎて無駄に高いのん。宝石が埋め込まれててやたら重いのや、デコボコが激しくて握られへんのんや。書くための道具という大前提を忘れたただのコレクターズアイテム、あるいは投機の対象と化した万年筆はかわいそうだ。

◆この世に『万年筆・ガラスペン』がなかったら
 小説など書こうという気はもっともっと早くに失せていたろうなあ。

◆次に回す人10人(指定付)
 10人は多いなあ。
 libra55さん 「音楽」
 がいこつさん 「文芸」
 ぬんちゃくさん 「時代劇」
 Uくん 「日本酒」
 ほかに、「映画」でやって下さる方がおられれば、是非!