また長いことアップせぬまま大晦日

 今年は少し変化のあった年でした。
 年明けからは担任学年の進路指導ラストスパート、そこから卒業生送り出し。
 あの学校一丸となったハイレベルな進路指導を経験できたことは僕にとって大変な財産です。
 そして転勤。大卒後五年間非常勤でお世話になった南への赴任は意外でしたけど嬉しかったです。
 もちろんかつてとは全然違っていますので初心での新年度スタート。最近になってやっとすこし馴染んできたかなという感じです。
 息子は年が明けたら四歳。ますますよく喋り、よく泣き、よく暴れる。こんなにまとわりついてきてくれるのは今だけ、と、毎日じゃれあっています。
 妻は僕の実家のこともとても気にかけてくれていて有難いです。甘えっぱなしで、感謝を形にする術も知らないという感じです。
 来年はいろいろな意味でまた改めて真価を問われる年、と受け止めています。気を引き締めたいと思います。
 家族も、友人も、同僚も、そして好きなお店の数々も、周りのすべてに恵まれることを今年もたくさん実感しています。本当にありがたいです。どうか来年もよろしくお願いいたします。

いよいよ

 僕にとって映画原体験が『スターウォーズ』。もちろんそれまでにも映画館で映画は観いてたが、あの開巻、巨大戦艦が頭上を馳せ抜けて行く大迫力に、バチッと眼を見開かされた。
 そして、映画に「ハマった」のは『ブレードランナー』体験。公開数年経っていたがまだ当時あった大毎地下という名画座で鑑賞し、衝撃を受けた。鑑賞後何度も胸の内で反芻した。以後、ずるずると映画の深みにはまっていくことになる。
 最も繰り返し観ているの映画がこの『ブレードランナー』だ。何バージョンも存在し、発表されるたびに見返した。もちろん原作も読んだが、ある意味理想的な映画化作品ではないかと思う。両者は全くの別物でありながら共に甲乙つけ難い名作であり、共に作り手の個性を最大限発揮した作品であるゆえに。
 その『ブレードランナー』の続編が、いよいよ今週末公開される。ドゥニ・ビルヌーブ監督自身が、最初にこの企画の話を聞いたとき「最悪の企画だ」と思ったという。同感だ。あのエンディングのあと、どうなったかなんてわかってはいけない。それに、あの奇跡の映像美をどうやって継ぐのか。二番煎じではいけないけれど、しっかりと継承していなければならない。そんなもの、できるわけがない。「まあ、よく頑張って作ったと思うよ」なんて続編は要らない。そう思った。
 だが、今はもう一刻も早く観たい。好意的な宣伝もされているが、監督に興味があることと、理屈ではない「予感」がある。これは観ておくべき作品だ、と。
 鑑賞後に改めて感想は書くと思いますが。いや、書けないかもしれない。自分の中で「こなれる」までは、たぶん暫く言葉にするのは難しいだろうと思う。

消せるボールペン

 三菱が出した消せるボールペン、ユニボールR:E。消せるボールペンといえばフリクションですが、あれは書き味が悪く感じられたのですぐ使わなくなり、その後興味はありませんでした。
 今回は楔さんがこのペン対応のグリップを出されたので使ってみる気になりました。会議のメモなどには、確かに消せるボールペンは便利ではあります。
 良くも悪くも特徴は、消すときには固定されるてっぺんのノック機構でしょうか。
 書き味はフリクションよりいいような気がします。肝心の消す機能ですが、消したときは「あ、いけるやん」と思ったのだけど、後で見たら少し色が戻ってる。もう1回消したら見えなくなりましたが、これは少々マイナスかと。

気づくとこんなに更新怠ってた!

 で、とりあえず。
http://www.msn.com/…/%e3%83%8e%e3%83%bc%e3%83%9…/ar-AAsVUIm…
 素晴らしい!!
 カズオ・イシグロさん好きです。もちろんハルキ様の受賞も心底願っておりますけれど。

 サンタロウノヒで今日はドーナツが貰えるらしいんですが、ほぼ興味ないんで寄らずに帰ってきたら妻が激怒。
なんかアレむっちゃうっとおしいんですけと。
 欲しいもんは欲しいときに欲しい数だけ金払って買うから。貰えるもん貰えへんのは愚かやというこの圧迫感がむっちゃ嫌いです。

意地。しかし…

 「スパイダーマン/ホームカミング」、面白そうだけど… 僕にはひとつ、腹に据えかねてることがある。
 他でもない、前のシリーズ「アメイジングスパイダーマン」が明らかに中途である2作目で強制終了させられた件だ。
 サム・ライミ監督シリーズの三部作は好評のうちに終わり、リブートして新たな三部作としてスタートした「アメイジングスパイダーマン」シリーズ。1作目から明らかな伏線があり、監督は最終第3作ですべてを回収する心づもりだったろう。2作目だって新たなバトルがスタートする瞬間で終わっていて、この新たな戦いを心待ちにしたファンは多かったはず! 少なくとも僕の周りではそうだった。
 制作サイドの皮算用としては不入りだったのだろうか。それともキャストやスタッフと制作サイドで何か揉めたのだろうか。ビジネスだから、興行収入の加減で打ち切りになると言う話は珍しくはないだろう。けれど、あれだけ人気があって、しかも誰の目にも続きがあることが明白なものを。例のマーベル・シネマティック・ユニバースだか何だかの展開でアベンジャーズに何とかスパイダーマンも組み込みたくなったから、正規のシリーズの方が邪魔になった、というようにしか僕には見えない。
 ということで、新たに始まるスパイダーマン・シリーズには何の恨みもないけれど、制作会社のファン無視のやり口が気に入らないので以後の新作は絶対観ない! と決めていたのです。まあ僕がほざいたところで痛くも痒くもない話です。しかも、もう決意が揺るぎそうになっています。

文学踏査

 二泊三日のフィールドワークで奈良に行っていました。国語科の一年生が全員参加するという、なかなか大掛かりな行事です。
 日本で唯一の国語科という専科を持つ学校としての矜持を感じました。生徒の中にはただしんどかったという感想しか持たない者もいるかと思いますが、だんだんとわかってくるのではないかな。
 行程の要所要所でミニ講義があります。神職さまや学芸員さんにもお話をしてもらいますが、我々国語科教員9名、担任の社会科の先生一人もそれぞれ担当します。
 A4両面のプリント一枚だけが道具で、他に何もない屋外で、炎天下だったり雨降りだったりする中での講義ですから、教室以上に力量が問われます。そうした条件でそれぞれ個性を発揮する先生方の講義を見られることが、僕などにはものすごく面白かった! 勉強になり、刺激になりました。
 もしかしたら一番得したと思ってるのが僕かもしれません。
 もちろん僕もひとつ講義を担当しました。来年度に向けて、もっともっとブラッシュアップしていきたいと思います。