また暫くウイスキーねた

 ようやくまた少しずつバーに行けています。で、溜まったウイスキーねたを少しずつ。
 メインモルトさんで珍しいタラモア・デューを頂きました。パッと見は別段目立つこともないごくありふれたタラモアに見えますが、よく見ると年数表記がある。これ珍しいそうです。10年ですが、アイリッシュらしいオイリーさとクリームっぽさが十分に楽しめて、その上最後に桃のような香りが広がる。こんな10年もの、一家に一本あったらどんだけ幸せでしょう。
 10年熟成のウイスキーというのは、その熟成感の幅がものすごく広いと思います。オークス・ドラムさんの記念ボトルであるモートラックの10年は、もっともっと若い原酒のような印象を強く受けます。が、ただ単に未熟性感が勝っているかというとそうではなく、ちゃんとモートラックらしい芳香を身に着けていて、じっくり飲むと実に味わい深い。こんな10年ものは稀有だと思います。
 普段どちらかというと長熟ものに目が行きがちですが、いろんな10年ものからいろんな味わいをくみ取って楽しんでみたいもんです。