なんちゅう二本立て!

 これ、いつ観に行ったんだっけ?
一 『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』
 監督が変わったので少し心配してましたが、良かったです。
 まあ理屈はなくてもいいのだけれど、やっぱり「暴力の連鎖」ということを感じます。正義の「ジャスティス・フォーエバー」の大佐が言う「楽しまないと意味がない」にはゾッとした(ジム・キャリーの、いつもとは違う意味の「怪演」!)。
 主人公の二人ももう大人びた顔つきになったし、これ以上の続編はないかな?(エンドクレジット後を見るといかにもまだ続きそうだけど)
 原作も1の続きを読んでみたい。

二 『エヴァの告白』
 うかつにもジェームズ・グレイ監督作品を、これまで観たことがなかった。素晴らしかったです。
 筋としては通俗的なメロドラマと取られるかもしれないけれど、登場人物のひとりひとりに深い陰影が隠されていて、胸を打ちます。カトリックのクリスチャンではないので理解でききってはいないのだろうけれど、時代は異なれど生きていくとはこういうことなのだなと感じる部分がありました。
 絶対に譲らない心の芯。
 許しの心の大きさ。
 そういった主人公の強さにも打たれました。これが、真の心の解放なのかもしれませんね。