そういえば、暫くこういう映画を観てなかった 一

 『フローズン・タイム
 アカデミー賞候補になった短編を基に、長編化したというイギリス映画。時間を止めて、深夜のスーパーマーケットでスケッチに耽る、というのが、既に原点にあった要素。(その短編もソフトに収録されている。)現実的でない、等の批判はヤボというもの。非常に美しく、またすっとぼけた味わいのある作品。
 主人公の周りにいる悪ふざけばかりしている連中を見ていると、これってイギリス映画らしさなのかな、と、ふと思った。数ヶ月前に見た別のイギリス映画にも確かこんなアホ連中がいた。そちらはちょっと不愉快に思ったが、こちらのアホ連は微笑ましい。悪ふざけを描くのも加減が難しい、ということなのだろう。

 日本公開:2008年
 監督:ショーン・エリス