映画、止まりません

『共喰い』
 原作を読み、映画を観た。最近、いい映画化作品に当たる。基本的には「忠実な映画化」と言えるだろう。
 映画では、より「女性の生命力」というか「したたかさ」や「包容力」が強調される結果になったのでは。原作の結末を超えて描かれたラストにはびっくりしたが(いろんな意味で)、そこがまた良かったと思う。
 観客は基本おっちゃん・おばちゃんだったが、中に若干、高校生と思しき若い女性の友達連れも。菅田くん目当てだと思うが、彼女らがこの作品を楽しんでくれたかが、ちょっと心配。こういう作品、とわかった上で来られたのでなければ、相当ショックを受けて帰られる結果になったと思う。余計なお世話だけど。
 原作者の田中慎弥さんがこの作品で芥川賞を受けたとき「もらつといてやる」発言で物議を醸したけれど、あれは前後の当事者同士のやりとりを度外視してそこだけ抜き出してセンセーショナルに・面白おかしく取り上げられたれて以来妙な目で見られるようになったかもしれないけれど、別に変人という訳ではなく、まあこれぞ小説を書く人、という感じを勝手に持っている。文庫本に併収されていた『第三紀層の魚』も良かったし、もっと作品読んでみたい。
 今はこれも映画化され既に公開が始まっている『夏の終わり』を読んでいるところ。しかし相変わらず読む時間が取れず、公開中に読了して映画を観に行くことができるかどうか。

 しかし、映画も一旦観だすと次が止まりません。『夏の終わり』もそうですが、次々と観たい作品が。『許されざる者』『ウルヴァリン:SAMURAI』『スーサイド・ショップ』『エリジウム』『サイド・エフェクト』もっとあったが出てこない。文化祭が迫り、ますます時間なんてなくなってるのに・・・・