最高のマティーニとな

 007スの原作者イアン・フレミングが「ボンド・マティーニ」の発想を得た場所として有名なバーがDukes Bar。このバーのヘッドバーテンダー、アレッサンドロ・パラッツィ氏が供する「デュークス・マティーニ」が、イギリスの雑誌でNo.1マティーニとされているとのこと。このDukes Hotelとセイクレッド スピリッツ社が共同開発したのが「最高のマティーニの為のベルモット」。ニガヨモギを使っているのが特徴的とか。
 このベルモットと、同じくセイクレッド社のジンを使ってヴェスパ・マティーニを作って下さいました。
 ウォッカがシロックということもあってか、ものすごく穏やかな仕上がりになりました。
 マティーニ好きの方の多くは、限りなくドライであるのを良しとされると思います。そこからすると、「ヴェスパ・マティーニって飲んで旨いもんか?」ということになると思います。しかし僕などは、ヴェスパ・マティーニの「手が届きそうで届かないところにある何か深いモノ」に惹かれてしまう。それも、材料がシンプルなだけに組み合わせが変わると驚くほど味わいも変わります。作り手が変われば言わずもがな。それが、興味深くてしょうがない。
 今回のセイクレッド版ヴェスパ、いいですね。ウォッカが変わるとなた全然違ってくるのだろうな。
 8周年を迎えられた、バー・オークス・ドラムさんにて。