慢心せぬように

 教員って基本的に「自分が一番正しい」「自分の常識こそが良識」「自分が一番生徒のこと考えてる」と思ってる人が多いと思う。それはもちろん僕もたぶん、そう。普段はそんなふうには意識していないけど、たぶんそう。
 でもそういう意識下の意識が、往々にして人の意見に耳を傾けられなくさせてしまう。いわゆる「上から目線」になってしまう。相手の立場からものが見られなくなってしまう。ひいては、他者に攻撃的にもなって行く。

 過日職場で本当に腹の立つことがあって、投げつけられたある方の捨て台詞に内心でものすごく責めてしまっていたのだけれど、もしそれに心無く応対していれば、全く生産性のない喧嘩になってしまって、後で仕事がやりにくくなるだけ、という結果になっていただろうから、反論しなかったのは今では妥当な判断だったと思えている。
 自分の感覚に自信を持って仕事をすることはものすごく大事だけれど、教員こそものごとを多面的に捉えていかなければならないのに、つい油断すると慢心して違う角度が見えなくなってしまいかねない。自戒として、常に自分の見方を疑えと改めて言い聞かせたところです。