11月1日は

 今年が初めての「古典の日」でしたね。
 今年度古典の授業ばっかり担当している身としては、吹聴して回らない訳にはいかない。それで産経と朝日の新聞記事を使ったプリントで各授業で宣伝しておりましたが、見事に誰も知らなかったし、他の先生からも何も聞いてなかったですね。中学一年生の授業では、たまたまのタイミングでしたが、今日「人間浄瑠璃」の発表ができたので、もしかしたら君らが日本で一番古典に親しんだ中学生かもね、という話をしてたです。
 しかし折角「この日はいちにち、ゆっくり古典に親しむ日にしましょう」なんて言うのなら、ゆっくり古典に親しむ時間が持てるように祝日化するのがいいんではないかなあ。まあ生徒などに古典について啓発したり情報や作品を提供しようと考えるなら、やはり学生たちには学校に来てもらった方がいいんでしょうか。何れにせよ、国としても積極的にそういう機会が持てるような工夫や仕掛けを考える必要は絶対にありますよね。少なくともテレビ各局で何か源氏物語や古典芸術に関連した番組を放送して貰う、くらいの仕込みはしといて欲しかったです。

 個人的には、ふらりと美術館に行って古典絵画を眺めてみたかったですねえ。当然そんな時間的ゼイタクは許されませんでしたが。しょうがないので1968年蒸留のベンリアックを愉しみましたよ。今飲めるウイスキーとしては古典の部類でしょう。(なんて苦しい言い訳)