リキュール古酒の深み

 バー・キースに入ったのは、シングルモルトに興味を持ち始めた4〜5年前。古いリキュールのコレクションがすごく、お勘定の間にその空いたグラスにジンを注いで下さって、古いしっかりしたリキュールだからできる楽しみですと仰っていたのが印象的だった。やっと再訪し、そのリキュールが何だったかもお伺いできた。
 キナというお酒の1970年代のものだそう。今回はガンチアというところのキナを頂いた。もちろん甘いのだけど、ものすごく厚みと深みがあり、何段にも変化が楽しめる。年末にはもっと古い50年代のキナを開封されるとのこと。それを飲むと、この70年代のものが若々しく感じられてしまうというから興味津々だけど、さぞかしお値段も結構なことになるんだろうなあ・・・・。 希少なボトルだけ拝見した。
 モルトバーというイメージで見られることが多いというこのお店。でも本当はもっとカクテルを飲んで欲しい、とのこと。実はいま怪我をされててシェーカーが振れないということで、残念ながらギムレットはこの次に、ということにしたけれど、元町のこにしさんと、こちらと、カクテルを楽しむべきお店が増えた。こにしさんにも早く二回目行かなくちゃ。
 ちなみに成田一徹さんの「カウンターの中から」を持参し、このお店が載っているページにサインして貰ったのだけど、常連のお客さんに笑われてしまった。そりゃ笑うよな。バーテンダーさんにサインねだるって、どんなミーハーやねん。