第10回「なかやま倶楽部」(2/6)

 今回は広島「白鴻」の盛川酒造さんから盛川社長をお招きしての酒の会に参加できました。
 僕は白鴻は初めて飲みます。「超軟水の蔵」と銘打つだけあって? とても優しい穏やかな味わい。と、最初の2本を飲んだところまでは思ったのですが。
 この日饗されたお酒は以下の通り。
1 純米吟醸沙羅双樹」(山田錦50%精米)
2 特別純米「緑ラベル」(山田錦・八反35号)
3 特別純米(八反35号)
4 特別純米「緑ラベル」(山田錦・八反35号)21BY生原酒
5 特別本醸造
6 2007年19BY(八反・八反錦65%純米酒
7 2006年18BY(純米65%)ひやおろし
8 2006年18BY(純米雄町60%)
9 2003年15BY(純米原酒 中生新千本65%)

 2が最も一般的なこの蔵のお酒とのこと。で先述のように感じた訳です。もっと言うと少し印象弱いかな、と。ところが4番その同じお酒の原酒、その前の3番酒米八反のみの純米が、全く印象が違う! しっかりと厚みがある。これは旨い! 3番は地元でしか出回っていないとのこと。旨い酒は地元で飲め、か。
 後半はひねた風味の古酒になって行く訳でもちろんどんどんパンチが効いてくる訳です。ここまで、各々冷やとぬる燗で出る。1/3の時点ですでにいい加減酔っ払いになってます。正直、舌にはもう自信はない。でもこうやって同じ蔵のお酒ばかり並べて飲ませてもらえるお陰で、それぞれの個性というものが分かりやすく本当に楽しいです。もひとつ評判にならなかった5番本醸造もお燗が本当にイケます。8番雄町だけで醸した純米がまた味わいが違って「ヨコに広がる」?一種フルーティさがあり、個人的な好みでいうとこれが本当に好きになりました。土地の酒米八反の純米と、甲乙迷うところです。
 この後八尾まで行かねばならぬ急用が入っていて会の最後までは居られなかったのですが、何とかお酒は全種味見できました。なかなかこの辺りでは見つけられないと思う「白鴻」。是非また飲んでみたいですが、さて、一体どこで飲ませて貰える? 責任取って、こちらで常時販売して下さらないのですか、なかやまさん?!