年末恒例、20歳の余市と宮城峡

 年末の楽しみのひとつとして、ニッカが出す20歳の余市と宮城峡を味わうことがあります。
 ところが今年はなかなかお目にかかれなくて、今日ではないのですがオーガスタさんでやっと見つかりました。ハーバー・インさんで、この企画は今年が最後らしいという噂を伺い、メイン・モルトさんで親会社のちょっとした情報も耳にしたので少々あせりました。
 今年出た余市1990年は、派手さがなく、ちょっとアピールしにくいですが、僕は嫌いではありませんでした。奥の方にちゃんと余市らしさがあり、じっくり飲むのにはいいモルトだと思いました。
 宮城峡1990年は逆にわかりやすい。とっても甘い。その甘さが僕の好みのド真ん中で、これは手元にも置いておきたいと思うほど。ただし今年の宮城峡はリリース数が少なく、既にもう市場には出回っていません。まあ、「向こう一年はボトルを買わない」の誓いからまだ4ヶ月しか経っていないので、諦めるには良かったのですが・・・・ しかし未だに未練が。
 オーガスタさんにはもう1本面白いものがありました。ニッカの企画で10年余市というのがありますが、マスターの品野さんが10年前に申し込んだボトルがちょうど届いていたのです。この10年の余市が旨い! 10年とは思えないくらいの熟成感があり、華やかでいてとてもしっかりしている。もし普通に販売されてたら絶対に「買い」の1本。
 面白い飲み比べをさせてもらいました。勿論すべてハーフショットで、それでもお高くつきましたが。紫さん、飲むなら今のうちですよ。すぐなくなりそう。