秋冬は実はウイスキー新製品ラッシュ期

 昨年世界で注目された余市1987なんてのもこの時期発売でしたね。今年も1988が出ました。まだお目にかかってませんが。
 久し振りのバー・ハーバー・インで飲んだもは、まずアードベッグのブラスダ。アードベックでは珍しいライトピートのもので興味がありました。味はもちろんアードベッグのまま、ただ度数の強いカスクのものをちょっと加水し過ぎたときのような感じになってました。次にイチローモルトのニューボーン。秩父の新蒸留所での初物。まだたった3ヵ月だというのに、色も香りも風味もしっかりと二種類の樽の違いを感じさせるくらいについていました。個人的にはバーボン樽のが良かったかな。なにせ、これからが大いに楽しみ。次いで、アメリカのシングルモルトという珍しいペレグリン・ロック。イギリスからアメリカに渡った人が立ち上げた蒸留所だそうですが、モルトウイスキーなのにバーボン的な風味もするのは、樽か何かの影響なんでしょうか。なんにせよ、珍しいもんを頂きました。
 これまた久し振りのバー・メイン・モルトでは、まずダルモアカスク1979年。ダルモアにしては含んだ時にフルーティな風味が広がります。結構いけました。次にフェイマスグラウスが北欧限定で出しているというブラックグラウス。無論ブレンデッドですが、少しだけピートが効いていて、それでいてすぐ後から甘みが広がるのです。ライトタイプで、ちょっと家に置いてたら飲みすぎてしまいそうな危ないヤツ。まあ、国内では手に入らない代物なんですから杞憂ですが。フェイマスグラウスではもうすぐグレーンだけのブレンデッドも出るそうで、これも興味津々です。キンキンに冷やして飲むんですって。これも国内で販売してくれるかどうか不明だそうで、やっぱりメイン・モルトさん頼りですな。もう一杯はウイスキーエクスチェンジのブナハーヴン27年。1979蒸留のもので、こいつは以前ここで一度頂いてます。ブナハーヴンらしからぬ(?)フルーティさで自分でボトル買いしたいくらいの逸品なんですがね。ちと高い。以上、必ずしも最近リリースのものばかりではありませんでしたが、オール当たりでした。
 バー・メイン・モルト耳寄り情報。年末は30日まで営業。で、新年は2日から開けて、その後1月は無休。しかも休日は午後3時からオープン! マスター無茶やりますな。客としては嬉しい限りですが。

アードベッグのブラスダ

ブラックグラウス