火の鳥

 前任校の卒業生Oさんの、毎年恒例のバレエのステージを観て来ました。去年は行けなかったので久し振り。主演目はストラヴィンスキーの「火の鳥」。Oさんはタイトルロールの火の鳥役。今までみてきたのとかなり違う雰囲気でした。とつてもシャープ。スピーディな展開で、最後の場面はシンプルな演出なのに空間がぱあっと広がったような気持ちにさせられました。そしてものすごい「キラキラ」! 綺麗だった!
 バレエでも文楽でも、古典的な表現というのはシンプルな様式に収斂されているところがものすごく観る側の創造力を刺激するのだと思います。バレエは肉体の表現力に全てがかかっているので本当に凄いと思う。最もシンプルで、それゆえに最も複雑。新鮮な気分になりました。
 帰りに京橋のバーに寄ったのですが、この話は改めて。