見つけた

 ナガサワ文具センターの吉宗さんが独立なさるということは、吉宗さんが担当されていたお店のブログが連載を終了するときに語られていてこの日記でも「独立されるなら応援したいなあ」ということを書いていたと思います。しかしそれがいつ何処でなのかということは全く知らず、三宮に行けばナガサワには寄るのですが当然吉宗さんの姿を見かけることはなくそのままになっていました。
 ところが雑誌「趣味の文具箱」vol.10で見つけたのです。吉宗さんが開いたお店「pen and message.」の記事が。なんと、オープンは昨年の9月。半年以上が経っていました。早速お店のホームページを検索http://www.p-n-m.net/contents/concept.html。リンクされているブログを見ると、なんと記述は2005年から。つまりナガサワにお勤めの頃から店のホームページでのブログとは別に書き続けられていたんですね。そこにはちゃんと新しいお店のことも書かれているhttp://blog.goo.ne.jp/penandmessage/e/ad34b8ebee67f4d6d97b7cff2cf6d98c。僕はこいつを知っとくべきだったんだ。
 とにかく居ても立ってもいられません。昨日はまる一日都合がつかなかったので、今日仕事帰りに元町へ行きました。JR元町駅から歩いてほんの少し。あえて繁華なところは避けて、アクセスはいいけれど静かな佇まいの街角にその店はありました。細部まで美意識と愛着が行き届いた空間。無論品揃えの多さはナガサワと比べてもしょうがないですが、並べられている品々は店主厳選の一品揃い。欲しい物だらけです。よく日記で店主の愛情と誇りの行き届いた小さなお店が好きということを書きますが、正にここはそういうお店です。
 吉宗さんは僕を覚えておられました。もうどれだけぶりにお会いしたことか。僕が万年筆に興味を持ち始めた初期の頃からいろいろなことを教えて下さった方です。生まれ年が僕と同じということもわかってなかったけれど、本当に懐かしい。
 セーラーの川口さん直伝でペン先調整も身につけておられて、万年筆を購入する人にはその場で調整を施してお渡しになってます。僕が居た間にも常連の方が引きも切らず訪れる。店内ではオリジナルのコーヒーも飲むことができます。僕は深煎りの「朔」と名づけられたコーヒーを戴きました。深煎りといってもそんなにむちゃくちゃ濃いわけではなく、クリアで香りのいいコーヒー。豆も販売しているという凝りです。店内でコーヒーも飲めるというと東京青山の書斎館をどうしても思い出します。あそこは確かに凄いのだけど、好みでいうとこっちのお店の方が好きだな。
 父の誕生日のプレゼントも買えました。まだまだ気になるものがいっぱいある。また足を運びたい場所が増えました。