悩むところだ

 職場が新校移転に伴い、図書室の蔵書を整理していたS先生から呼び出しが。行ってみるとあちらに持って行く蔵書の箱詰めは終わっており、あとは廃棄の図書の処理のみという状態になっていた。どれだけ大変な作業であったか。S先生、「あとは放るだけなんやけど、それにはしのびない本がようさんあってな。どれか引き取ってもらえるもんないか」と。例えばということで見せていただいたものは、どれも本当のお宝ばかり。日本古典文学大系漢籍全集、鴎外全集・・・・。そりゃもう、頂けるのなら諸手を挙げて引き取りたいものばかりだ。
 しかし。
 持って帰って何処に置く? 自宅は引っ越してきた時点で既に書籍は飽和状態。玄関先に書棚を置いて嫁に愕然とされたほどだ。どうする? 諦めるにはもったいなさすぎる代物ばかりだが、物理的限界は越えようもない。
 古典体系だけ仮押さえして少し考えさせてもらうことにしたが、この全集だけで100冊です。帰宅してつくづく家中を見渡し・・・・やっぱり無理だ。一体何処に収めようがあるか? ん〜。悩むなあ。