蕎麦屋の矜持

カウンターの中

 腹具合が悪いのに松林に行ったのは、行ってお渡ししたいものがあったからと、お願いしたいことがひとつあったから、そして、昨日あまから手帳の成田氏の取材があると教えて頂いたにもかかわらず行けなかった口惜しさがあったから。
 かねて約束のマッカラン「グランレゼルバ」をお持ちし、比較のために普通の12年のミニボトルと並べて比べ飲みしてみてもらったところ、このグランレゼルバの良さはすぐ判ってもらえました。ボトルにかけられた札には僕と店長ふたりのボトルということになってますが、差し上げたものなので店長さえOKならどなたでも試してみて下さい。
 そして毎日のように書いている酒の文章の冊子、この本の題字を店長に書いてもらいました。前に来たときに文章の執筆依頼もしたのだけれど、きっと忘れておられるだろうから、と強引に参加してもらうための手立てではありますが、もちろん店長の字が好きだからでもあるのです。山本さんの絵と松林さんの字。表紙はええのができますよ!
 今日もSさんが蕎麦打ちの練習に来られていて、拝見するとそれはもう見事な細打ちの蕎麦ができあがっていて、たぶん下手な店で食べるよりよっぽどのところまで仕上がっていると思うんです。店長の口ぶりではそうです。ご本人は全然納得できてないようでしたが。それで店長から蕎麦打ち職人の、これが矜持よと思うお話伺ったりしました。でもその話は件のあまから手帳が出たあかつきには読むことができると思うので、こんなところでは書きません。どうぞお楽しみに。
 写真は蕎麦屋のカウンターとも思えぬディスプレー。ピント合ってませんが。