avishai cohen

このアルバムです

 アヴィシャイ・コーエンと読むのですね。イスラエル出身のジャズ・トランペッターです。そのアルバム『the trumpet player』は別に新譜でもなんでもないのですが、僕は初めて聴きました。初めて聴いて、とても惹き付けられた。緊張感のある溌剌としたプレイにもちろん魅了されたのですが、途中で気づいたんです。演奏フォーマットが、トランペット・ベース・ドラムスなんですよ。ピアノが入っていない。テナーのソニー・ロリンズなんかはピアノレス・トリオを好んで演奏してましたが、トランペットでは馴染みがない。ピアノレスのトランペット・トリオというのはどういうことかというと、トランペットが吹くのをやめた途端、メロディを奏でる人が皆無になってしまうということです。ゲストでちょこっとテナーサックスも入ってたといえ、よくこの編成でアルバム1枚もたせたなあ、と、聴き終わってから感嘆する始末。すげえや!
 ところでこちら「モテるオヤジになれるジャズ」とか。http://music.jp.msn.com/news/4183.htm
 下心でジャズに入って何の問題もありませんが、それだとこの音楽の一番おいしいところを掴みそびれてしまう可能性もあり。ジャズって意外と門戸の狭い音楽という気がするのです。