投票率が低いからといって

 今日が選挙で、今テレビ各局特集・開票速報をやってます。自民が大敗のようでこれはある程度予測できた事態ですが、今日はその内容より上記表題について。
 結局今回の投票率がどれくらいだったのかをまだ僕は知らないです。事前の感触では今回は少しは投票率いいのでは、と、何の根拠もなく思ってたのですが、どうだったんでしょうね。期日前投票は好調だったようです。
 先日テレビで見たのですが、この投票率の低さ、殊に若者の投票離れに一計を、ということで講じられたものがいくつか紹介されてました。ある大学では投票に行ったら買い物やなんかが割引になったりするそうです。またコピー機でコピーの裏が投票を呼びかけるチラシになったやつにするとコピーは無料になるとか。ある自治体では投票率をクイズにして予測してもらい、景品をつけたとか。「なんとかしよう」という気持ちでいろいろと考えられたものを無下に否定する権利は僕などにはないですけど、どうしても「そういうことじゃないだろう」と思ってしまいます。景品に釣られてでもなんでも、投票に行くならそれに越したことはない。確かにそれはそうなのでしょう。でもそれで若い人の選挙・政治に対する意識が高まるかといえば絶対そうはならないと思います。変に学生を甘やかすのは、もうこれ以上は止めて欲しいです。国政参加意識の高い学生を企業が採用する際高く評価してくれる、なんてことならいいと思うのですが、一方でそんなことすると今度は特定の思想や支持政党の問題が絡んできそうですしねえ。確かに難しい問題ですが。
 日本の選挙のやり方がおかしいなんて意見もあってそれは確かにそうだと思うのですが(政策論争も何もない、ただ名前を連呼するのみの選挙運動ですね)、それだって結局有権者の意識がその程度だということで、選挙も政治も悪いのは有権者のレベルが低いからですよね。今回もまた有名人の候補者が早々に当選確実になつてるみたいですが、各政党が競ってタレント候補を擁立するのも、そういう人が一番通りやすいからですよね。これは日本に限ったことではないのでしょうが。
 選挙に行かない人の多くが理由として「誰に入れたって同じ」あるいは「入れたいと思う候補者がいない」と言います。現実としてそれは僕だって感じていることではあるけれど、でもそんなこと言って投票しない人の、実際にどれだけが真剣に検討した上でそういう結論を出してるか。みんなホントは何も考えてないでしょ? だったらもっともらしくそんな言い訳しないで、正直に「俺アホやからようわからへんねん」と言え。まあ開き直られても感じ悪いんでしょうけど、自分の意識の低さを現状のせいにすりかえるのは最低です。
 少なくともこれは肝に命ずべし。投票にも行かない人は、政治や行政に文句や不満を言う権利は一切なし。その権利を自ら放棄しているのだから。