付き合いがいい?

やっと文庫で出た幻夜

 小説「白夜行」の続編的位置づけの作品「幻夜」が文庫で出ていた。去年「白夜行」を読んですぐそそられてはいたのだけど、まだ文庫化されていなかった(し、それほど評判が高い訳でもなかったので)見送っていたが、本屋で文庫が目に飛び込んで来て反射的に買ってしまった。また800ページ近くある大作だ。帰りの電車くらいしか読む時間がない。最近はある生徒が熱心に自作小説を持ち込んで来るのでそっちを先に目通ししてあげなきゃならないし、この本はものすごくちびちびと読み進めるだろう。
 「ハンニバル・ライジング」でしたっけ? ハンニバルシリーズの最新作。もういい加減そんなに興味はないです。と言いながら、やはりずっと原作・映画と全て付き合ってきたいきがかり上、また原作読んで映画も見たい気もします。「ハンニバル」で(映画ではほんの微かにしか触れませんでしたが原作では)幼い頃のことを描いていましたね。妹が出てきたはず。細かいことは忘れてしまいましたが。あのへん、今回はクローズアップされてくるのでしょう。新作映画で主人公を演じる若い方、名前も存じ上げませんが、名優アンソニー・ホプキンスの若かりし頃を演じるというのは、さぞプレッシャーだったでしょうね。
 「ロッキー」も最新作。最終作? これこそもうどうだっていいと思いつつ、やはりシリーズ一応全部見てるから最後も付き合うべきかなあ、などと。正直このシリーズは一作目だけでいいんですけどね。実は映画館で観たのは3、4作目なんです。ちょうど映画に興味持ち始めた頃でして。その頃は結構熱狂してましたね。でテレビで1、2を観て素直に感動して。DVDで1〜5のセットが出たのを買って、だいぶしてから5は見ました。まさか更に続けるとは夢にも思わず。
 シリーズものにそんなに名作はないと知り尽くしていながら、この妙な付き合いの良さは何なんだ?