更に

 昨日の文章の中で一緒に書こうと思ってたんですが、長くなったので切った話題。それはニンテンドーDSのことです。脳トレとか。最近では通勤電車の風景はすっかりアレに席捲されてる感があります。楽しいだろうなあ、とは思うんです。
 で、半分は真面目に、学校であれをやらせるのが一番いいんじゃないのかねというのを、勿論雑談レベルでなんですがされているのを最近よく小耳に挟むのです。いくらなんでもそれは、と思うのです。
 確かに開発には専門家がついてちゃんと脳のトレーニングになるのでしょう。中には漢字検定の勉強にピッタリのものもあるようです。知的な遊びだとは思うのですが、やはりあくまで遊びだと思うのです。つまり、どうせ遊ぶのならこんなのやればいいのに、と言うことなら話はよく判る。でも、学校教育としてあれがいい、というのは、いくらなんでもレベル堕し過ぎだろう、と思うのです。
 知識は勿論大切です。遊びながら知識が増えるというのはとても素晴らしい。でも、本来は知識というのは生きる中で様々な体験と共に身につけていくものですし、知識=知恵、生きる力と捉えてしまうのはものすごく恐ろしい。それにねこれは以前ここで述べたことがありますが、「頭がいい」というのは単に素早く反応する、頭が素早く回転する、ということだけではないと思います。じっくり粘り強くひとつのものごとを掘り下げて考えていくこと。これが大切です。ゲーム感覚のお勉強では、確実にここは抜け落ちてしまいます。これはもう電子辞書云々以前の問題です。
 みなさんにお知恵を借りたいというのは、また別の話なんです。また書きます。