父を継ぐ?

アクションヒーロー

こないだたまたまテレビでやってた「ブラック・ジャック」を見ました。すっかりスパイアクションみたいになってましたね。医者のドラマですから、アニメにしては動きが足りないんです。そのままじゃね。という事情は判るのですが、まあテイストとしてはすっかり別物になってますね。そう、全く別物として楽しめばいいんです。これまで同原作は実写も含め何度もテレビ映像化が試みられ、でもあまり成功を収めていないようでした。今回はとても好評なんじゃないでしょうか? ただ個人的に全く興味のない方向性に行っていると思うだけです。原作にせよ、スタート当初は「怪奇コミックス」で売り出されたものが、いつのまにか「ヒューマンコミックス」にコピーが変わってましたもんね。ブラックジャックの性格も丸くなったものです。ルパン三世なんかもやはりそういう経緯を辿っていますよね。ポピュラーになる、とはそういうことです。
演出は治虫氏の息子手塚眞さんですよね。この方、独自の映像作家として進んでたように思ってたのですが。今もそうなのかな? 父の残した遺産をアレンジも施しつつ大事に守っている、という感じなのでしょうか? どうせならまたとんがったオリジナル作品にも出会いたいものです。
そう言えば「ゲド戦記」です。僕が耳にしたことがあるくらいだから原作は有名なのでしょうね。宮崎駿氏の子息吾朗氏の第1回監督作品とか。これも予告編しか見てないので全く批評する資格を持たないのですが、絵柄を見る限り親父さんの作品と瓜二つですね。ジブリ作品なので多くのファンの需要に応えるべく取った方針なのでしょうか? でも、父駿氏がここまで売れたのは、当然他に類を見ない個性故だったのでは。作家として長く活動を続けられるおつもりならば、吾朗氏も是非オリジナリティを目指して欲しいですね。ただのモノマネなら親父さんの下で動いてたスタッフだけでなんぼでも大量生産しはるんとちゃいますか? 周囲についている人も、セールス以上にそういう若い人を育てる目を持って欲しいですね。もちろん、絵を見ただけの感想です。