無気力?

ダルいっすか?


体育祭の応援ダンスといえば、学校行事で唯一、生徒たちが自主的に盛り上がる取り組みだ。学校を追い出しても外で集まり、遅刻常習犯が早朝に集まり、必死になってやる。これは学校を問わずどこに行っても見られる風物詩だ。と思っていたのだが。
2年生で、今回団に入る子がいないらしい。ある団ではゼロ人。他の団もひとケタ。担任さんが理由を聞いてみると、半分はバイトが忙しいから。半分は3年生が嫌いだから。自分たちが3年になったらちゃんとやる、と言っているそうだが、そんな都合の良い話。そんなんで下級生がついてくると思ってるんか、と突っ込むと、別についてこなくても、自分たちだけでやる、と言っているらしい。ちいさなちいさなコミュニティで、仲間だけでまったりやれればいい、というのでは、それはもう団活動とは言えない。そんなんやったらやめてまえ、お前らホンマに腐っとるわ! と、2年担任団は怒り爆発である。
しんどい、面倒くさいことが何より嫌いな世代だ。それでも、必ずお祭大好き人種はいて、好きなこと(だけだけど)ならどっぷりハマる。それさえもなくなってきてるのかなあ。
先日、産業社会と人間という授業の延長線で、「働くとは」という命題で珍しくクラスの生徒に熱く語った。かなり真剣に聞いてくれていたと思う。その後ある教科で書かせた作文の中で、働くというテーマで真面目に書いていた生徒が多かったと聞いた。中には日曜日に父の会社に行って仕事している様子を見て来たという子もいたらしい。僕が「一度は職場で真剣勝負している保護者の姿を見ておくべきだ」と語ったからだろうか。
響くものさえあれば、決してただの無気力集団にはならない、そう思いたいんだがなあ。