16年前の焼酎

16年前といえば89年!

 先日流れに流れた部屋の飲み会、次に職員会議のある6日にどうでしょう、という方向で調整しつつある。飲むものは近くのスーパー、コンビニで調達するつもりだが、1本旨いもんも持ち込んでやろうと思い、山本酒店へ。やはり世間では圧倒的に焼酎派が多いようなので、日本酒ではなく焼酎にしようと思った。
 行くとご主人「おもしろいものが出てきまして」と、出してこられたのは蔵に眠っていたという16年も前の焼酎! 保存するつもりで置いていたのではないということだが、酒の保管庫にあったものだから状態は良かったのだろう。ほんのりとした色味が付き、結構華やかでやわらかい味になっているような気が。16年前ですからねえ。いま僕が相手している生徒の年齢です。なんてったってまだ80年代ですよ。もちろん世間にはもっと長く眠っていたビンテージものがある訳だが、もうこういうものは味以上にこの経てきた年月に思いを馳せることになる。「お酒って面白いですよねえ」と、ご主人つくづくおっしゃる。こうして長い年を、味わいを変えながら生き続けていくものなのだ。ただアンティークものと違うのは、飲み物だから当然飲んだらなくなる。こいつだって、僕がストレートと氷入りで2杯飲んだからもう瓶にはあと三分の二くらいになった。これがまた感慨を生む。過日観た「サイドウェイ」の名セリフを思い出した。そのへんをきっかけに、また、ご主人が話して下さった商店街の取り組みの難しい局面を伺ったりしているうちに、柄にもなくいろいろと喋り立ててしまった。酔ったなさては。そして最後は結局どんな仕事でも「人間」に行き着くのだなあ、という話に。モノ以上に、やはり人は人に寄ってくるものだ。人と人とのつながりこそが財産だよなあ、と。
 それでもってまたすっかり長居をしてしまったのだが、肝心の飲み会用の焼酎を買ったら、なんと大黒正宗原酒1瓶、サービスで付けて下さった! 日本酒もみなさんに飲んでもらってみて下さい、と。モウ、人が飲まなかったら僕が空けちゃいますから! 毎回毎回、本当にありがとうございます☆