ファントム・オブ・ジ・オペラの音楽

c4e5f@

 気になっていた映画サントラと、オリジナル舞台を収録したアルバムを買ってきて、比べて聴いてみた。まだどちらも「つまみ食い」のような聴き方なのだけど、その違いは歴然としていて面白かった。
 一番わかりやすいのは「もう戻れやしない」という終盤の曲。舞台でのファントムはもっと甘い歌声だ。対して映画版は、やっぱりどう聴いてもミュージカルの歌い方じゃない。パンフレットに「ロックのシャウト」と書いていたのがしっくりきた。しかしそれによって、より荒々しいファントム像の描写には成功している。舞台はこれで聴いただけで何とも言えないが、映画ではここが終盤のクライマックス、とても色っぽい。こいつを聴いていて、映画版、なかなかやるな、と思ったよ。
 オリジナルキャストのクリスティーヌ役のブライトマンの歌唱力は、さすがとしか言いようがございませんでした。