修学旅行 4日目

遠くにシンデレラ城

 いよいよ最後は生徒お待ちかね、東京ディズニーランド行きである。ちょっとでも向こうで楽しめるために、起床を一時間早くして準備。しかしディズニーのためだ、生徒は文句も言わず眠い目こすって起きてきた。メイクをしてないと「アンタ誰?」みたいな女子もいるが、この日はさすがに既にカンペキに作り上げての登場。何時に起きたのかなあ。昨夜しぼったアホちんにも「正式な会議は学校に戻ってからにするから、今は他の子と一緒に行程に参加してよし」と「脅し」を解いてやる。
 予想通り首都高速が混んで多少遅れたが2時前にはディズニーに到着。みんな本当に目つきが違ってくる。僕は初めてのディズニーだが、仕事だし、あんまり買い物もアトラクションも最初から楽しむつもりもなかったのだが、以外に教頭先生がもう生徒に負けんくらい夢中である。付き添い教員のミーティングもそこそこにパレードを見に消えてしまった。
 しかし本当に徹底的に演出した「夢の国」だ。これは子どもは喜ぶはずだ。自分に子どもがいたら連れて来てりたいなあ・・・・と、妙なポイントでしみじみしていると、おりえから到着のメール。そう、本当に来ちゃいましたおりえサン!
 自由な時間はおりえと二人で思いがけずディズニーデートとなった。こんなことがあるなんて予想だにせんかったわい。園内は広く人も多いので、案外生徒と出会わない。が、やはり何人かとはすれ違った。当然連中は騒ぐ。
 いろいろと見てまわり、土産を買い、食事をしていると、案外時間はあっというまである。おりえとは約半月ぶりだが、そもそも会う機会が少なくなっているので、いろいろお喋りできてよかった。頃合を見計らって彼女は去り、僕は「本部」に戻り、生徒の間には「43210先生がきれいな女の人と歩いていた」疑惑が流布することとなった。生徒はやいやい言ってくるのだが、先生方は不思議なくらい何も仰らない。不謹慎とご立腹か。
 ということがあったのですよ、べスさんmifikoさん。ちょうどみなさんが松林でお酒の会されてて、僕に電話くれた時おりえとメシ食ってました☆
 さて閉園時間は瞬く間に訪れ、夢の国からとうとう大阪に帰る時がやって来た。これから長い夜行バスの旅である。