スーパーニッカ特集!

 過日バー・UKさんでブラックニッカ12年を飲んだ日は、独りニッカ特集になりました。
 リタ・ハイボールというメニューは現行品のスーパーニッカのソーダ割りでした。それを飲んでいてカウンターに見出したのがオールドボトルのスーパーニッカ。これをお願いしたところ、比較対象として先月発表の復刻版初号スーパーニッカも少し注いで下さいました。正にやりたかったこと。何て粋なサービスでしょう!
 家で現行品と復刻初号を飲み比べたときには、?ライトタイプになった現行品も改めて飲むと甘やかな余韻が結構広がるなあ。?復刻初号はさらに深みがあるなあ、という感想でした。
 それが今回、初号のアフターの豊かさに気を取られて見落としていた、口に含んですぐに感じられるスモーキーさをキャッチできなした。まだ宮城峡蒸留所のない頃の味の復刻ですから、そここそが眼目である筈なのに。なんて迂闊な。
 そしてオールドボトルは、奥深さでさらに上回る味わい。酒を飲み始めた若いころにこのボトルと同時期のものを飲んでいる筈なのに。その頃は何とも思わず…。ただしマスターによると、瓶熟こそがオールドボトルの醍醐味、リリース当時の味とはまただいぶ違っている筈ですよ、とのこと。それは現行品にも言えることで、保管さえしっかりしていれば、十年・二十年先には旨みを増して味わえる筈、とも。
 長い年月を経るということは、こういう魅力を生むのですね。それは酒に限ったことではないのでしょう。ただし、なんでも年食えばいい、ちゅうもんではない。ね。