007シリーズ新作に期待

 007シリーズ新作の制作スタートが大々的に伝えられ、早くも興奮しています。
 前作『スカイフォール』は好評ながらファンには賛否あるのですが、僕は大歓迎したクチです。007シリーズのフォーマットを借りた別物、という言い方は良くも悪くも当てはまっていると思います。その上で良しとする組です。
 新作のタイトルは『スペクター』ですが、このスペクターというのは歴代シリーズ初期に度々登場した世界的なテロ組織でジェームズ・ボンドの宿敵。著作権問題の訴訟で途中から使えなくなり現在に至りますが、その訴訟問題がようやく解決し、晴れて新作で再登場となるようです。オールドファンなら諸手を挙げて大歓迎というところでしょう。
 一方で現ジェームズ・ボンドダニエル・クレイグが演じて前作までで三作品になりますが、最初の二作で徐々にその存在が明らかになってきた世界的な悪の裏組織「クォンタム」というものの存在があります。クレイグ・ボンドはこれからのシリーズでこの謎の組織と対峙していくんだなと思っていたら前作『スカイフォール』ではその流れが断ち切られ、別のアクトの対決になっていました。それは大いに楽しんだののですが、クォンタムはもう再登場しないのかなあ… と、少し寂しく思っていたのです。しかも新作タイトルがスペクターですから、尚更前二作の流れはなかったことになるのかなと思っていました。
 ところが、最新作でもクォンタムの一員として前二作に連続登場していたミスター・ホワイト役のイェスパー・クリステンセンが再登場すると発表され、事情は俄然違ってきました。もちろん詳細は全く不明ですが、こりゃますます面白くなってきたじゃないですか!
 おまけに新たに紹介されたスチルで『スカイフォール』(その他過去作のいくつか)に登場した犬の置物ジャックが映っていることから、クレイグ・ボンド・シリーズすべてと密接に繫がった新作となることが予見されます。本当に楽しみになっています。
 思わず長文になりました。いま小説版の最新作『白紙委任状』を読んでいて、もう十数ページで終わるんです。心の盛り上がりは最高潮ですよ。この興奮、なんとかして下さい。