カンペキです

 最近全然映画館に行けてなかったですが、これだけは観に行くことができています。『パシフィック・リム』。
 「ここが惜しい」「ここがああだったら良かった」という留保条件なく、素晴らしかったと思います。男子必涙。実際、隣に座っておられた男性は最後号泣されていました。
 突っ込みどころがない訳ではありません。登場人物について浅いとか成長がないというご意見もあって否定はしません。しかし、全ての作品にそれが必要かというと否で、本作は作り手の目標も愛情深さも明白。過不足なくこれで完璧です。
 怪獣対ロボット。これを描くために必要なプロット・描写・工夫はされ尽くしています。また女性の描き方にも好感が持てる。ヒロインとヒーローが恋仲になるというベタな展開、ヤだなあ。と思ってたら、「そんなのカンケーない」でした。いや、なったかも知れないが、余分にそういうところを描写しなかった。エロスの対象にもしなかったし(エロスは決して嫌いじゃありません。でも不要なときは不要)。ギレルモ・デル・トロ監督はオタクだと言われてますが、いやオタクで全然かまわないんですが、バランス感覚を思うと見境ないオタク感覚ではないのかな、とさえ思いました。これだけ「萌え」要素を排除しているところを見ると。東京の街に「萌」の看板はありましたが。
 2D字幕で観たんです。3D吹き替えでもう一度劇場で観たい。ああ、でももう時間はないのね・・・・