奇遇の『永遠の0(ゼロ)』

 今年の本屋大賞を受賞した百田尚樹氏の『永遠の0(ゼロ)』と『影法師』を、バー・オークス・ドラムの伊藤さんからお借りした。早速翌日から『永遠の0(ゼロ)』を読み始めた。開巻すぐに引き込まれる文章。とは言え、本を読むために充てられる時間は行き帰りの電車の中だけ。それも混んでたり両手が塞がってたりしたら読めない。当分、本だけ読ませてくれんかな。などと他愛もないことを思っていた。
 その日の授業で、中2の生徒が「先生、『永遠の0(ゼロ)』って知ってますか」と。「今日から読み始めた本だよ!」 彼女曰く面白すぎて三日で読んでしまったとのこと。そうだろう! 結構厚い文庫だけど。ああ、俺も三日で読みたい!
 更に翌日。今度は高1の生徒が授業が済んでから「先生、『永遠の0(ゼロ)』って知ってますか」 おんなじセリフやん!「昨日から読み始めた本だよ!」 彼曰く「親父から勧められたんですよ」 読み終わったら感想を語り合おう、と約束。
 なんだなんだこの展開は! 日本中が『永遠の0(ゼロ)』を読み始めたんか!
 こういう偶然もあるんですね。改めて伊藤さんに感謝です。
 しかし、ホンマに、当分、本だけ読ませてくれんかな。