後輩に戻る

 数日前、バー・オーガスタにて。
 店に入ると先客がおひとり。このお店以前からのマスターのお知り合い(旧職場の後輩だそう)が、二十数年ぶりに再会におみえになったとのこと。
 バーの常で同席者同士もひとことふたこと会話するうちに、なんと! その方が僕の高校の先輩に当たると判明! 四つ違いなので同時期に在籍はしていないが、そのくらいの年差なら知っている先生は大抵かぶっている。
 見事なもんですね。アッという間に「見知らぬお客同士」が「先輩後輩」になってしまう。更に別のお客さんのご子息もが我々の後輩になるという放しにもなり、「すごい偶然ですね。なんですかね今日は」という話。
 結局先輩には三杯もごちそうになり、今は東京在住なので東京に来たときは是非連絡するように、とも言っていただいた。一緒に店を出、駅の売店で手土産のシューマイまで持たせていただいて帰った。
 バーにはいろんな引力があります。