残念
担任をしている間、ずっと自分のクラスの本棚はいろいろな本で満たしています。ここ数年は本棚2本を一杯にして、学年が改まるたびにそいつを持って移動していました。来年からは担任でなくなるのでこれを今日整理していたんですが、なくなるんですな、結構な数の本が。
皆悪意がないのは分かってるんです。読むつもりで持ち出して、そのままになる。しかし悪気はなくてもこれは本当に残念。何度も呼び掛けをしていたのですが、卒業後には相当数の本が失われているし、残っているものもかなり酷く傷んでいます。こういうところは、生徒たちの悪いところやな。
ぱっと見ただけですぐ「ない」わかったものだけでも、これだけあった。(以下すべて文庫本)
「ねじまき鳥クロニクル」第1部(村上春樹)
「白夜行」(東野圭吾)
「容疑者Xの献身」(東野圭吾)
「ナイチンゲールの沈黙」上(海堂尊)
「私の中のあなた」上(ジョディ・ピコー)
「リング」(鈴木光司)
「らせん」(鈴木光司)
「ループ」(鈴木光司)
「みんな行ってしまう」(山本文緒)
「黄金を抱いて翔べ」(郄村薫)
「リヴィエラを撃て」上(郄村薫)
「配達あかずきん」(大崎梢)
「啄木鳥探偵處」(伊井圭)(これだけは確か持って行ったのは先生)
もっと多いとは思いますが。
すぐに気付くことはやはり人気作に手を出すなあということだが(東野圭吾の諸作は、もう既に3〜4回買い直している。それくらい人気があるのは確か)、もうひとつ、数冊シリーズのものに挑戦したはいいが、すぐドロップアウトしてそのまま・・・・という流れが容易に予想できること。下巻とか第2部・第3部だけ残ってるので、後に興味を持った人も読めない、という弊害のオマケ付き。
覚悟の上とはいえ、自分の本がこんなに無くなったりボロボロになったりするのを見るのは哀しい。読んで読んで読みたおしてボロボロになるのは嬉しいんだけれど。
こんな愚痴をこんなところに書き立てるのも、facebookなどで思いがけず卒業生が見つけてくれる機会も増えた昨今、万にひとつでもこれを目にして返そうと思ってくれる人がいるのを願ってのことだけど、それこそ「万にひとつ」未満の確率であることは承知のことでございます。