よくわかる

 蒸留所ならではだと思うのだが、シングルモルト山崎の構成原酒「パンチョン」「シェリー」「ミズナラ」と、完成品の12年を並べて飲み比べることができた。同じように、白州についても「ホグスヘッド」「シェリー」「ピーテッド」と飲み比べた。
 こうすると、完成品の味の特色というものが大変よくわかる。例えば、山崎には思っていた以上に貴重なミズナラ樽熟成の原酒が使われているようだ、とか。白州の決め手はやはり微かなスモーキーさと、その後に来る果実香にあるなあ、とか。三日後の山崎蒸留所も、存分に蒸留所ならではの醍醐味を堪能することができた。