同い年

 実は「あしたのジョー」と。
 原作漫画の連載が始まったのが、僕が生まれた1968年です。
 作品に触れたのは遅く、テレビアニメの「2」から。それ以前からテレビや映画の主題歌は耳にしていたし、床屋の雑誌で原作も一話だけ読んだことがありました(今思うとそれはホセ戦直前の控室、次に葉子の告白が控えた場面だったと判るのですが)。それで興味はあったが入口がなかった。ところに「2」の放映が始まって、見だしたらすっかりハマってしまった訳です。そういう経緯があるので今でもアニメは人気のある「1」より「2」の方に親近感があります。実際、画の質、演出などは「2」の方が遥かに洗練されていると思います。ただ「1」には何とも言えない味が、全体に漂っている。今ではやはり原作が一番ですが、「1」「2」それぞれの良さにも強い愛着を持っています。
 実写版映画の公開で原作にも再度脚光が浴びせられていて、僕も久し振りにまた原作を通読しなおしてみたくなりました。通勤の行き帰りの電車だけでだから長いことかかるでしょうが、そのぶんじっくり、またこの名作に浸ってみます。

 予想通り妻は今回の映画に興味津々です。番宣のテレビで計量シーンの伊勢谷さんのすさまじい体を見ました。さすがにこれには僕も声が出た。「ホンマにやったんかいな・・・・」
 しかし、やっぱり見たら「あそこが違う」「ここもそうじゃない」と思ってしまうだろう。触れないでおくのが本当は身のためなんですが・・・・。