映画『RED/レッド』

 これまたコミックの映画化だそうですね。ただ原作の方はもっと短いシンプルな物語で、コメディ的要素はなかったということですから、一度是非比較のために読んでみたいものです(まだ翻訳版は出てないみたいですが)。
 実はさして期待していなかったのですが、結構面白かったです。キャラクターがことごとく奇抜で濃いこと、コメディタッチながらスパイの世界の描写になかなかリアリティを感じられたこと、何より一旦リタイアした年配者が痛快に大活躍すること。加えてこの豪華なキャスティング。これらが魅力でしょうか。
 銃器の知識がないのですが新旧の武器が大挙登場して活躍するのも見ていて楽しいです。ジョン・マルコビッチが振り回していた巨大なリボルバーですが、あれもデフォルメではなく実際にある銃なんでしょうか? それから最後の場面で敵が持っていた銃はなかなか気になります。どこの銃ですかね?
 コミックの映画化はもう腐るほど輩出してますが、こんなふうに映画にするなら映画として映えるように上手に翻案された作品(『キック・アス!』も『RED/レッド』も)が、やはりいいですね。結局『ヤマト』はどうだったのか? 『ジョー』は? 『GANTZ』は?