新聞週間でしたが

 10月15日から21日までが新聞週間でした。
 毎年、新聞各社でどんな特集を組むか楽しみにしているのですが、今年も特に目を惹くというものはありませんでした。僕は紙の新聞は1社とっていて、あとはなるべくウェブ版で他の各社も見るようにしています。特に社説はチェックします。その限りで言うと、僕がとっている新聞は、初日と二日目には特集記事がありました。期間中ずつとあるのかと思っていたら二日間だけでした。
 比較で言うと、産経が例年一番熱心かなと感じます。今年もいくつかのテーマで社説の各社との論点の違いを詳述していました。初日の社説にテーマとして取り上げている社もありました。ウェブ版だけではわからないけれど、紙ベースでは特集を組んでいた社もあったかもしれません。
 が、思うのですが、せつかく毎年ある「週間」なのに、どうしてもっと大々的に新聞の、殊に紙ベースの新聞の重要性をアピールしないのかなと思います。
 紙の新聞とウェブ版とを、これからどのように両立させ、峻別して行くのか。どんどん読者が減っていく紙の新聞の大切さや、これからどんな道を模索していくべきなのか、ということを、それこそウェブ版でもっと目に付く形で展開して行けないのかと思います。
 国語の教員としては、生徒に向かって紙の新聞を読むことの大切さを伝え、少しでも読んだり投稿したりする機会を提供して行かなければと考えています。僕自身も高校生のときにどれだけ新聞を読んでいたかと思いますが、もちろんそんなことを言ってくれる大人もいなかったし、今にしてもっと読んでおくべきだったと思うから、生徒には働きかけます。新聞をとっていない家庭が年々増えてきています。合理性でいえばウェブ版で充分という部分もあるし、ウェブ版の方が何かと便利ではある。けれど、不合理だからこそ良い部分がたくさんあることは、辞書などとも通じることです。毎年この新聞週間を楽しみにするのも、何か授業で活用できる素材がないかな、という思いもあるから。

 まだ最終日にはかすかに期待を持っているのですが。