ノルウェーに喝采

 こういう闘い方がある。
 大国主義をブン回して強硬外交を繰り広げる某国は、世界からどんな目で見られているかを自覚しなくてはならない。が、えてして奢れる権力者は盲目的である。第二次大戦時、我が国が列強に囲まれて愚行に走った二の舞をさせてはいけない。そのためには、両国民は互いを嫌悪しないこと。感情的にならず、無知にならず、国民レベルで手を携えることでしか平和的な関係修復は見込めない。ともにお上が外交下手であればなおさらのこと。
 そんなときに、ノルウェーは矜持を示してくれた。同盟国などと調子のいいことを言いつつ経済に色目を使って有効な働きかけなどしようともしなかったもう一つの大国は、よくよく見ておくべきだ。