発火点が低い

 生徒がすぐ「頭オカシイんちゃう」という言い方をするのが気になる。
 トイレ掃除の当番に週一回休みを入れないだけで「あの先生頭おかしい」というような。掃除当番に「お休み」がない方が普通なのに。あるいはウチ程度の頭髪指導で「この学校アタマおかしい」。ものすごく紳士的な生活指導部なのに。
 実はこの「アタマオカシイ」は僕も使うフレーズ。ただしそれは相当怒りのレベルが高いときに使う。それだけに、頻発する若い子らにかなりの違和感を感じてしまう。
 子どもたちの発火点が低くなっていることは言われて久しいが、いや大人だって本当にどうでもいいことでキレるけれど、すぐ日常にある殺伐とした空気に、一体どう接したら穏やかに過ごせるのだろうとしばし途方に暮れる。