雨男じゃないったら

 明日はスポーツテストなんですが、暫くぶりの雨の予報。連休中はずっと好天で、行楽に出られた方にはラッキーでしたが、なんでこの日だけ雨なんだ。またぞろ、43210先生のせいや、雨男やから。と言われるのでしょう。
 事の始めは先月の遠足。結構気合い入れて企画し準備した遠足が、その日だけ狙いすましたような大雨。そのときに、何を思ったかずっと組んできたN井先生が「43210先生は雨男っスからね」などと言い出した。ちょっと待て、いつ俺が雨に祟られた? どっちかと言うと雨をなんとかのがれる方だってば!
 僕が持ってるジンクスといえば、降りそうな時に用心して大きな傘を持って行くと降らず、甘く見て持たずに行くと降られる、というもの。だから前の前の担任会では、何かあると「明日はちゃんと大きい傘を持って来るように」と厳命されてはおりました。うちのヨメなんかはずっと雨女だったのに、結婚してからはウソのように降られなくなったと言っているくらいだ。
 それが、僕が行かなかった修学旅行の下見が晴れて、今回遠足が雨になっただけで雨男の汚名を着せられた。N井先生が妙なこと言わなければ誰もそんなこと思いもするまいに、一体なにをトチ狂ってあんなこと言い出したんだ。他愛ない戯言ながら、実は結構本気で気分害していたりする。

 ちなみに、僕は正真正銘の雨女を知っている。それは大学生のときのゼミの同僚。ゼミの旅行でも彼女が来た回は全行程雨。次の彼女が欠席した回はずっと快晴。最も強烈だったのはある時の滋賀での大般若経調査のバイトでのこと。彼女は独り遅れての参加。ずっと晴れてたのに彼女から「いま駅に着きました。迎えに来て下さい」との電話が入った途端、俄かに空が曇りだした。そして迎えの車が彼女を乗せて到着と同時に豪雨に。その後ずっと雨は降りやまず。・・・・これを雨女と呼ばずして誰が雨女か? 本人も認めていた。
 しかし、今自分が雨男雨男と言われて振り返るに、彼女はことあるごとに雨女と呼ばれ実際雨に降られ続け、さぞかし悲しかったろう、不愉快だったろう、と思い至るのでありました。この雨男だ雨女だというのはどこでもよく聞くフレーズですが、自分に落ち度あってのことでなし、言われた方は結構傷ついているかも知れません。