『文学全集を立ちあげる』丸谷才一・鹿島茂・三浦雅士(文藝春秋文庫)

http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784167138226
 腰帯のコピー「芥川は外してもいい 『まさか!』」、これに尽きると思います。
 世界文学全集と日本文学全集を、独自の観点で編纂するとしたら・・・・という鼎談です。三者の意見の食い違いが面白いのですが、それと共にやはり自分自身の既成概念と言いますか、「思い込み」をおもいっきり叩かれるような発言の連発が、衝撃的であり新鮮であります。実に面白いです。
 しかしまあ、お三方とも実によく読んでますね・・・・ 古今東西の小説・評論・詩歌すべて知ってるのか、と思ってしまいます。国語の教員が感心してる場合じゃないのですが。