東京③(麺喰いレポート)

 実に久し振りに麺喰いミッション遂行。独りで旅行すると蕎麦しか食わない悪癖。
 12日は朝出勤して昼食は新幹線の中だったので、この日の夜と翌日の昼、2軒しか廻れませんが。
 初日。勉強会が終了後、かねて調べておいたお店へ向かうべく御茶ノ水から銀座へ。ところが残念な結果に。結構歩いてしかも見つけにくいお店を(なにしろビルの地下にあって地上視線には看板も出ていない)一度スルーしかけてやっと発見したのに、入ってみると満席。でもそれ以上に残念だったのはおかみさんの反応。戸を開けた瞬間、僕は満席ということが判らなかったのだけど、おかみさんが発したのは「そこ(無人だった席)もおられるんで」のひとことだけ。それも、(この人誰? 満席なのもわからないの?)という極めて冷たい感じ。会員制クラブと知らずに無粋に踏み込んだ一元さんがにべもなく締め出された、という感じ。きっと「判る人だけ判れば良い」という感じの職人気質のお店で、その時は常連さんでお店全体が和んでいた瞬間だったのだろう。それを崩された感じでこういう応対をされたのだろうけど、はるばるやって来た者にとってはあんまりな応対という気がする。だからこんな風にネットに書き込まれてもしまう訳で、いやきっとこんな書き込みは何でもないくらいファンの多いお店なのだと思うけれど。自分でイヤらしい気がするのでお店の名前は書きません。(でも知ってる人が見たらまるわかりか・・・・)
 まあ幸い古くからやっているお蕎麦屋さんの多い地区なので、少し歩いて「長寿庵」というお店へ。鴨せいろを最初に出したとか出さないとか。その時居たお客さんの話だから本当かどうかは判りませんが。さすが築地が近いだけあって海産物もなかなか。菊姫の「先一杯」があったのも嬉しい。お蕎麦はふつうのせいろを頂きました。のどごしと風味よし。気分直して次の行動に移れました(バーへ。これは改めて)。
 翌日昼には有名な成富さんにでも、と思っていたのですが、東京出発直前に妻がテレビで仕入れた情報として教えてくれた、これも銀座の「明月庵 田中屋」へ行くことにしました。落語家さんが紹介されてたそうで、そこで話が出たという「わさび芋」を食べてみました。とろろ芋に蕎麦の実がたくさん入っていて、それをわさびと海苔でいただく、というもの。これはイケます。ついまた日本酒が欲しくなりますがお昼なのでガラにもなく控えて(と言って、ビールは飲んだんですが)、玉子焼きも食べたあとでせいろへ。さっきのわさび芋を残しておいて一緒にして食べたら良かったな、とも思いながら、納得して帰りました。
 まだまだいくらでもお蕎麦屋さんはあるようです。少しずつ攻めます(と言うほど独りで東京に行けるかどうか)。写真が「わさび芋」。