マカロニ「ドル三部作」再見

 『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』。えらい長くかかりましたが、このレオーネ=イーストウッドモリコーネ黄金トリオの三部作、ようやく観直しました。いや堪りませんな。
 どれが一番、などと言えませんが、銃器に興味が出始めてることもあり、リー・ヴァン・クリーフが演じたモーティマー(夕陽のガンマン)に殊に強く惹かれました。クールな頭脳派で銃の腕は主人公をも凌駕し、何丁もの銃を使いこなす。冷徹な賞金稼ぎかと思いきや、最後に復讐を果たすとあっさり賞金も他の稼ぎも主人公に譲って去って行く格好良さ! この人物もストーリーも矛盾が多いと批判する向きもあるようですが、無粋なことをおっしゃる! 
 こういう、ある意味「無茶」な作品は、もうなかなか出ないのでしょうね。パワーとオーラは異様と言ってもいいくらい。ああ、スクリーンで観たい!
 『荒野の用心棒』の原点『用心棒』やら、他のレオーネやイーストウッドの作品やら、最近えらく頻繁にBSで放送してくれている他の西部劇やら・・・・ 観たいものがたまり過ぎです。ロクに休みもなく、これでストレスが溜まりそうだ・・・・。気づくとモリコーネの口笛の旋律が脳内を巡り、携帯の待ち受けは『続・夕陽のガンマン』の古いポスター。完全に病気です。