「銀河鉄道999」原作

 テレビシリーズ放映中に、所々読んだことがあった原作漫画。けっこう僕はこの原作の雰囲気が好きでしたが、おっさんになる現在に至るまで、テレビシリーズも原作漫画もどのような結末を迎えたのかは知らなかった。ただただ映画に感銘し心酔していました。
 テレビシリーズの最終回は、毎週放映を楽しみに見ていたはずなのに知らなかった(たぶん父が野球中継を見ていて見せてもらえなかった)、それについては過日you-tubeで検索して見ました。今回は原作をまとめ買いして通勤の行き帰りで読破しました。中高時代も含め、通勤通学時に漫画を読んだのはこれが初めて。
 原作、テレビ、映画では、鉄郎のキャラクターに微妙な違いがあります。今にして見るとテレビの鉄郎はいい子ちゃんすぎてかえってちょっと共感し辛い。映画の鉄郎は、設定年齢が高くストリートチルドレン経験者だけあって一番したたかでアクティブ。原作の鉄郎はおおらかでええかげんで、でも真っ直ぐで芯が強く魅力的です。
 結末のエピソードを見ると、原作の鉄郎は積極的に自分からは行動はしません。いろんな人に助けられ、結果的に機械帝国は崩壊して行きます。無論それは鉄郎に接した人々が鉄郎の純粋さ強さに打たれて行動した結果であり、この図式は作品全体を通して言えることではあるのですが。
 そういうことなので、原作のラストは案外とあっさりと終わってしまったという印象でした。メーテルとの別れも然り。それだけ上品ではあります。テレビの、メーテルは鉄郎の目の前で新たな少年との旅に発ってしまう、というのが一番やりきれないですかねえ。やはり映画一作目のラストが一番泣けました。
 で、引き続き「エターナル編」へ・・・・ と思ったら結構な行数になっているので一旦切ります。