再び、ハイボールのこと

 バーでハイボールを注文すると必ず「最近はまたハイボールの注文がグンと増えましたねえ」という話になる。僕とて以前はソーダ水で割ったのはあまり好きでなかったけれど、いつのまにか自宅の冷凍室には何かしらウイスキーが放り込んであり、いろいろとソーダ水を変えつつ飲むようになっている。
 ただ、以前も書いた通りやっぱり素人が作るハイボールは「代用品」みたいなもので、本当はバーで飲みたいものだ。山口瞳もエッセイで書いている。ハイボールだけはちゃんとしたバーテンダーのいるバーで飲むべし、と。バーテンダーさんたちは一様に「さあ、何が違うんでしょうねえ?」と仰る。氷が違う。グラスが違う。配合の加減も。何より「ひとに作ってもらう」と旨い・・・・。そもそものことを言えば、バーという空間そのものが味わいを変えてしまうのだから、何を飲んでもバーでは味が違うのだけれど。
 そんなハイボールも店々によって作り方も、使うウイスキーもいろいろ。僕の乏しい経験でちょっと並べてみても・・・・

バー・メインモルト:フェイマス・グラウス
          氷はグラスを冷やしたら取り除いてしまう。最後にレモンピール。
          マスター曰く、伝説のバー「コウベハイボール」の河村親一さんのようには、サントリーホワイトであの味は出せない。じゃ何にするか? の試行錯誤の中でたどりついたのがこのブレンデッドウイスキーとか。
バー・ハーバー・イン:新スーパーニッカ or デュワーズ12年
バー・オーガスタ:タプローズに独自にモルトを加え、店の樽に寝かせてあるオリジナルブレンドを使用
バー婆沙羅:白州10年 or グレンリベット12年
バー・オークス・ドラム:旧ローガン12年
バー織田:グレンリベット12年
     「ソーダトニックウォーターにし、レモンスライスを入れる」という飲み方も教えて下さった。意外とレモンが利いていて、旨い。これも自宅で簡単にできるところが嬉しい。
北新地サンボア:サントリー角瓶
        氷なし、ソーダはまるまる1本。レモンピール。

 他にも、妻がテレビで見たといって教えてくれた店に、
・北浜ハイボール Nomo(スタンダードなハイボール0号(290円)をはじめ、常時7種類以上のテイストあり)
 http://www.medic-web.jp/shop/s10002304/
ハイボール酒場 VINTAGE(イタリア料理と豊富な種類のハイボールを気軽な雰囲気で楽しめる)
 http://gourmet.suntory.co.jp/shop/0X00116899/index.html
 といったところもあるそう。どちらもまだ自分では未体験。何れも新しいお店。
 ご一緒に、どうせなら旨いハイボールを飲みましょう。