おいしいグレーンウイスキー

 グレーンウイスキーというとブレンドのための無個性なウイスキーというイメージが強く、まあそれは決して間違いではないのですが、ではグレーンはおいしくないかというと絶対そうではない。と、偏見をなくしました。考えてみればそりゃそうですよね。おいしいブレンデッドを作るためには当然おいしいシングルモルトだけではダメな訳で、特に長熟のブレンデッドにはモルトに負けない長熟のグレーンが必要な訳です。それに、ちゃんとグレーンにだって個性はある。「邪魔する個性」じゃない、ということです。
 ニッカのカフェ式蒸留機で作られたシングルグレーンの1992年は、雑誌「ウイスキーマガジン」日本版でも高く評価されていました。とても艶やかで、クリーミーです。そして写真お隣はピアレスコレクションポートダンダンスの34年もの! この上品さ丸さは一度機会があれば是非飲んでみられることをお勧めします。
 最近ではグレーンもモルトウイスキーのように売り出されるようになってきました。ほどほどにしとかないと、また深みに足を取られそうです。