ブナハーブン

 また酒飲み日記の様相を呈しています。
 ブナハーブンはアイラモルトの中では地味な方で、そんなに贔屓な方はおられないかもしれませんが僕は好きで、飲み比べをしてみました。写真左から、
ウイスキーエクスチェンジの1979〜2008
ダンカンテイラーのピアレスコレクション1967〜2004
オフィシャル12年
サマローリの1997〜2007。
 オフィシャルはやっぱりひとつ前のボトルの方が断然好きでした。なんで新しくなると味が落ちてしまうのか、悲しくなります。後のはみんな瓶詰め会社のですが、サマローリのはブナハーブンにしては随分ピートがかかってて、もちろんこのボトラーのことですからバランス良く出来てるんだけどピーティなのが欲しければ他のアイラモルトを探すかな、と。ピアレスはさすがです。28年の長熟ですから勿論というべきなのかもしれませんが、このとろりとした甘みはこたえられない。しかし特筆はエクスチェンジの1979。このフルーティな感じは、明らかにブナハーブンとしては異質です。しかしとんでもなく旨い。どうもこの1979年の樽が異質なようです。別のボトラーズでも1979年はこんな感じだった。
 こういうことってあるみたいで、良い方にも悪い方にも年による特異性が出ることがどの蒸留所でもあるみたいです。ベンリアックなどは90年代のはなにがしか樽に問題があったようですね。それを様々なフィニッシュをかけて、悪く言えば「ごまかして」るんですが、ベンリアックはそのごまかし方が上手なので問題なくフィニッシュ違いを楽しめます。逆に75年あたりの樽はやたらと旨い。ボウモアは80年代が粗製濫造時代だったようですね。
 まだまだ奥が深い。