別テイク

畢竟名演

 特にジャズ好きでなくても音楽が好きなら聞き覚えがあるかもしれない。というくらい有名な演奏が『サムシン・エルス』というアルバムの中の「枯葉」。マイルス・デイビスのトランペットをこの演奏で知ったという人も多いはず。いろいろジャズは聴いてきたけれど、時々はここに戻って聴き惚れてしまう。そんな演奏だと思う。その別テイクが発表された。こいつばかりはアドリブも「そら」で覚えるくらい僕も聴き込んだので、本当にその違いがよく判る。殊にマイルスの構成はしっかり押さえつつアドリブはやはり尊重していたところがよくよく判る。こうやって、あの名演は生まれたのだなあと思うと感慨無量です。もしかするとこの流れの中で、どこかで「これでOK」となってたかも知れない。そうしたらあのフレーズは聴くことがなかったのだな・・・・。いろいろ考えてしまった。
 もちろんこれでも充分「アリ」だと思うんです。いっぺん聴いてみて下さい。同じ画面でOKテイクも聴けます。
http://www.emimusic.jp/jazz/bnjf/special/20080820.htm