ブレードランナー ファイナル・カット

このデザインはいい!

 かなりこまごまと修正されていて面白かったです。オープニングからものすごくクリアで、かなり不思議な感慨に打たれました。それにしても改めてこの世界観の構築はもの凄いと思いました。ストーリー云々を凌駕するものがあります。後発の映画がことごとく影響を受けるはずです。
 主人公デッカードが実はレプリカントであった、というのは今やファンの間では常識で、その「証拠」もしっかりと見て取れるのですが、それでもまだいろいろと議論の余地がある懐の深さです。原作とは全然別物の(でも意外と大事なところは押さえている)映画化作品の代表みたいなものですが、また原作も読み返してみたい気分です。とにかく、スクリーンで堪能できただけで大満足。パンフレットがなかったのが残念でしたが、考えてみれば東京と大阪たった2館でしかも短期限定上映なのですから、パンフレットなんか作ったって採算取れる訳ないですもんね。
 ただ、好きな人はこれは観たいだろうに、劇場に人はまばらでした。完全におっちゃんばっかりなのは予想通り。一組だけ若いカップルがいましたが、彼らは楽しめたのでしょうか?